2020年8月“金”が最高値に
このコロナショック不況もあり金相場が上昇、
2020年8月7日お盆前に7,769円/g(小売価格)の最高値となりました。
そもそも2019年に入ってアメリカとイランとの情勢の問題などで“金”自体、高値が続いていました。
専門家の間では今がピークだという話もありましたが、
コロナ禍で買い注文が増えたこともあり最高値となりました。
さかのぼる話にはなりますが、2013年に5,000円台/gに突入し、上場来高値と話題になりましたが、当時以上の上昇です。
やはり、“金”は安全資産であり、有事の“金”ということなのでしょうか。
“金”所有者は富裕層で、金の延べ棒(インゴット)を金庫に所有しており、
ドラマでは資産家の遺産相続で揉めるシーンに出てきそうなイメージがあります。
しかし実際、どなたでも毎月何千円単位で積立をして“金”を購入することができます。
一括で“金”を購入するのは難しくても毎月続けていけば知らない間に金の延べ棒(インゴット)になるくらい貯まっているかも知れません。
金積立は最終的に金の延べ棒(インゴット)として受け取るか、
売却して現金で受け取るか選択することができます。
さて、金の延べ棒(インゴット)は何キロでしょうか?
種類は色々あるみたいですが、
世界の金取引の中心であるロンドン金市場で受け渡しされるインゴットはラージバーと呼ばれており、
約12.5kgの重さがあると言われています。
これがいわゆる富裕層が持っている金の延べ棒です。
資産運用や保管用途には1kg、500g、100gなどのインゴットもあります。
“金”相場が仮に7,000円/gなら
1 kg
7,000円 × 1,000 g = 700万円
500g
7,000円 × 500 g = 350万円
100g
7,000円 × 100 g = 70万円
となります。
毎月3,000円積立 × 12ケ月 = 年間36,000円
20年間で100gの金の延べ棒(インゴット)が取得できます!
金積立を売却した場合の確定申告は?
もし、金の延べ棒(インゴット)にせず積み立て分を売却した場合の申告はどうなるのでしょうか
(1) 所有期間 5年以内の場合
売上価格(売却額) -(今までの金積立額 + 売却手数料)= 譲渡益
譲渡益 - 譲渡所得の特別控除50万円 = 譲渡所得
(2) 所有期間 5年超の場合
売上価格(売却額) -(今までの金積立額 + 売却手数料)= 譲渡益
(譲渡益 - 譲渡所得の特別控除50万円) ÷ 2 = 譲渡所得
(注)譲渡所得の特別控除の額は、
その年の金積立の譲渡益とそれ以外の総合課税の譲渡益があれば合計で50万円の控除です。
これらの譲渡益の合計額が50万円以下のときはその金額までしか控除できません。
また、(1)と(2)の両方の譲渡益がある場合には、特別控除額は両方合せて50万円が限度で、(1)の譲渡益から先に控除します。
もし20年で売却しようとすれば購入して15年までが(2)、16年~20年(1)の計算となります。
金積立の取扱店で5年以内、5年超の区分された取引確認書が送付されると思います。
ただし、営利目的として継続的に金地金の売買をしている場合の所得は譲渡所得ではなく、
事業所得や雑所得になりますので計算方法が違ってきます。
国税庁*金地金を売ったときの税金
わたしの純金積立の実話
私事なので興味あればご一読ください。
ある会社の純金積立を20年前から毎月最低額で積立てをしています。
今まで2回売却しています。
①2013年に当時、最高値時に一旦全部売却
②真珠の24金ネックレスに交換
純金積立の会社では季節ごとに貴金属のカタログが送られてきます。
貯めた純金積立を使って貴金属に交換することもできます。
私は、金地金の相場を気にはしておらずカタログを定期的に楽しみに確認している程度でした。
カタログのほかには、1年更新で自動継続のお知らせのハガキが届きます。
まさしく、この2020年8月の高値時にハガキが届きました。
10ケ月間の金、プラチナ、銀の小売価格の単価が記載されています。
なにげなくハガキを開いて今月の小売価格を確認したら7,459円/グラムでした。
えっ!思わず声が出てしまいました。
こんなに上がっていたことを全く知らなかったのです。
ハガキは2020年8月3日現在、
最高値は8月7日、家に届いたのは8月11日でした。
途中売却はしているものの20年前の最初の購入時は2,000円台/gから始めているので
7,459円/gまで上昇するなんて驚いてしまいました。
まずは純金積立の会社へ“金”を売却しようと思い早速電話をしました。
しかし、コロナ禍で営業時間を縮小しており電話した時には営業が終了していました。
そして翌日に電話しましたが、お盆休みで営業していませんでした。
売却の電話ができたのは、結局お盆明け営業日の8月17日でした。
さほど下落していなかったのですが、
それでもハガキが届いた日より約300円/g減に少なからずショック・・。
20年前の状態のままでネット会員にもなっておらず売りたい時に売れなかったこと、
もちろんのことながら、普段から金相場を全く気にしてなかったことに反省の一日でした。
本来、富裕層なら有事の”金”なので今、大量に購入するのですが、庶民の私としては、手放してまた純金積立続行です。
まとめ
金積立は少額からできますので、有事の“金”として積立するのもいいかもしれません。
受け取りは、現金、インゴット、または貴金属を選べるのも魅力だと思います。
ただし、金取引は元本を保証するものではありません。取引はご自身の判断によって、リスク を十分に理解したうえで自己責任で行ってくださいね。
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