FIREについて考えてみた。

金 融

FIREとは?

経済的に自立していて早期リタイアを実現することが若者中心に話題になっています。

FIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early)の略です。

定年60歳が65歳になり、いまや定年70歳という話も出ています。

年金も65歳にならないと基本受給されないので

定年65歳まで働くという方も多いのではないでしょうか?

FIREは何か逆行している感じもしますが、

どういうことなのでしょうか。

定年されている方は、終身雇用やバブルなどを経験し、

生活費はもちろんのこと、高価格の家や高級車など物的要求も高く、

そのために稼ぐというマインドで頑張ってこられた方も多いのではないでしょうか。

しかし若い世代は、生まれた時から不景気(よく言う失われた30年)で、

インフレ率も上がっていません。

安くていい服はいくらでも売っているし、

100円ショップでなんでも不自由なく買えるような状況です。

外食チェーンではワンコインで食べることができるし、

節約や倹約が身についています。

そのうえ、スマホで何でもできるようになりネット購入でことが足り、

わざわざより高級なものを店舗へ買いに行くというような

ステータスはあまりないようになったと言われています。

FIREは、早期リタイアですが、

支出さえある程度抑えて生活すれば、

働かなくていいということなのです。

具体的にFIREになるには?

4パーセントルールというものが存在します。

アメリカの株式市場の年間平均成長率は7%だそうです。

そこからインフレ率3%を考慮しても、

4%で運用すればFIREできるということです

まあ理論上ですが・・・。

ざっくりいうと

元本4%の利息で生活するということです。

年間100万円を生活費などで支出するなら、

100万円 ÷ 0.04= 2500万円 

要するに、年間支出25倍の貯金があればFIREできるということなのです

支出さえ抑えれば、もしかしたら可能なのかも知れません。

そう若い方たちは、そんなに派手にお金を使っていない方もみえるので

慎ましく生活していれば、FIREも現実的に実行できます。

しかも若ければ若いほど、叶う可能性は秘めています。

投資すれば複利効果で利息が利息を生むからです。

家計調査を参考に

2020年

2人以上の世帯で平均月28万円支出

これを元に計算してみます。

28万円 × 25倍 = 7000万円

1世帯7000万円あれば、FIREできるようです。

ざっくりですが、

共働き世帯なら一人あたり3500万円を貯めるということですね。

家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 年報 年次 2020年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)

25倍の貯金をどう貯めるか。

これは、やはり給料などを投資に回すことだと思います。

給料をコツコツ節約して貯めていても、銀行の預金利率ではほとんど元本と同じです。

長期で投資信託をしてコツコツ貯めた方は複利効果もありますのでお金がお金を

増やしてくれるでしょう。

結論から言えば、FIREは決して不可能ではないでしょう。

FIREしたらどうするの?

1日ボーッとしていても当たり前ですが、全人類同じように1日が過ぎていきます。

今まであくせく働いたので、しばらくはボーっとしているのはいいでしょう。

しかし、そんな生活は長く続かないのではないでしょうか。

やはり、人は目的がないと人生つまらなくなります。

そこで、完全にFIREにならず、

自分の好きな副業をしながら収入を得る「サイドFIRE」

気の合う仲間がいる職場に週1~2日だけ短時間働く「バリスタFIRE」

というのもあります。

プチFIRE??というのか、

確実に退かなくてもストレスがない程度に働く方がいいのかも知れません。

経済的自立という意味ではFIREには間違いありません。

まとめ

FIREを目指すのはいいですが、その後のビジョンをはっきり決めておかないと

生き甲斐さえなくしてしまいますね。

ボランティア活動や副業、習い事、家族の世話など、多種多様です。

終身雇用がなくなった今、そういう生活方法があるのだということを、

年金者と若い子の間のX世代(アラフォーやアフィフ)には、

狭間世代であり、今からFIRE目指すには年齢的に中途半端で遅いかもしれません。

でも、プチFIREなら可能かもしれません!!

今以上にこれから働き方が変わってくるでしょうから、そういう選択はいかがでしょうか。

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