より身近に抹茶のある生活を・・。

雑 記

抹茶は、葉っぱごと頂けるので栄養価もあり、飲むとホッとできます。

抹茶といえば、茶道のイメージが強く作法などがあるので型ぐるしい感じがしますが、

実は形式に拘らず、毎日のお茶やコーヒーのように楽しめます。

抹茶を飲まずとも、ハーゲンダッツの抹茶アイスやスタバの抹茶フラペチーノ、

抹茶のチョコなど抹茶を身近に感じることができます。

そんな抹茶について調べてみました。

抹茶といっても、本当は抹茶ではない抹茶があります!え??

抹茶は、碾茶(てんちゃ)に該当しなければ本来の抹茶とはいえないのです。

抹茶の定義

覆い下で栽培された生葉を揉まないで乾燥した碾茶(てんちゃ)を茶臼で挽いて微粉状に製造したもの

・栽培方法・・覆い下(覆い香)か露地か

・摘採方法・・手摘みかハサミ刈か

製造方法・・茶葉を揉むか揉まない(碾茶炉製)

・加工方法・・茶臼(臼挽き香)か粉砕機か

     が、抹茶の理想です。

抹茶の定義から外れるものは?

・モガ・・加工用、生葉を蒸したあと、葉打機をとおして乾燥機で乾燥したもの

・秋碾茶・・9~11月に摘採される路地の秋葉を揉まないで碾茶炉や乾燥機で乾燥したもの

加工用抹茶、食品用抹茶、工業用抹茶は碾茶には該当しないので本来の抹茶からは外れます。

碾茶ができるまでの流れ

①覆下園で栽培 毎年4~5月ごろ、茶園に覆いかける

うまみ成分となるアミノ酸のテアニンという物質が日光に当たると渋みを作り出し

ポリフェノールの一種であるカテキンに変わる。

渋みが少なくまろやかなうまみを引き出すために、日光を避けて育てている。

玉露やかぶせ茶も同じく、おおいをかけて栽培する。

②茶葉を摘んで蒸す。

③もまずに乾燥し、碾茶の荒茶完成

④荒茶を細かく切る

⑤茎や葉脈などを除く

⑥大小を綺麗の整える

⑦茶葉を乾燥させる

⑧さらに細かく茎や古い葉を取り除く

⑨碾き臼にかけて抹茶を仕上げる

たくさんの工程を経て碾茶ができ、そして抹茶が出来上がります。

抹茶の栄養について

栄養素

・炭水化物

・たんぱく質・・アミノ酸、テアニン、抹茶のうまみや甘味

・タンニン・・カテキン含む、抹茶の渋み

・ミネラル

・カフェイン・・抹茶の苦味

・脂質

・ビタミンC

・ビタミンA.E

茶葉までいただけるので水にはとけないビタミンA、Eも摂取することができます。

抹茶のおいしい頂き方

抹茶の味と香り

香りや泡立ちは、湯の温度が高いほど、香りが引き立ち、泡がたちやすいです。

しかし、煎茶と同じで、高温で点てていれば、渋味、苦味の成分であるカテキンや

カフェインが溶け出しやすくなるため、苦渋い抹茶になります。

カテキンの溶出が急激に変化する80℃が目安。

栽培方法が同じだからといって、

玉露と同じように50~60℃だと香りが引き立たず泡立ちも悪くなります。

  

さて飲んでおいしい抹茶の点て方は

70~80℃で点てて、60~70℃で飲むのが最適となります。

茶筅2杯 約2g

お湯5~6mlをまずは茶筅で練る

50~60mlを注ぐ

(ポットの湯95℃で70~75℃となる)

再度、茶筅で泡だてる方が味がまろやかになる。

お茶の歴史

鎌倉時代

臨済宗の開祖である栄西禅師(1141~1215)が中国から茶の木を持ち帰ったのが始まりです。

本茶は、京都市右京区にある栂ノ尾という地方で南北朝時代にかかれた”異制庭訓往来”にも記されています。

異制庭訓往来

我が朝の名山は栂尾を以て第一となすなり。

仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺は是れ補佐たり。

此れの外、大和室生、伊賀服部、伊勢河居、駿河清見、武蔵河越の茶、皆是れ天下の指して言うところなり。

仁和寺および大和伊賀の名所を処々に比するは、瑪瑙(めのう)を以て瓦礫に比するが如し。

又、栂尾を以て仁和寺醍醐に比するは、黄金を以て沿鉄に対するが如し。

宇治のお茶は、栂尾から明恵上人が1217年(建保5年)に茶を分け植えられたのが始まりです。

現在、碾茶の生産実績

茶ガイド-全国茶生産団体連合会・全国茶主産府県農協連連絡協議会

令和2年の碾茶の生産実績は、1位鹿児島となってます。

令和2年

1位:鹿児島県(800t)

2位:京都府(622t)

3位:静岡県(455t)

4位:愛知県(364t)

5位:奈良県(200t)

去年と比べれば、京都府の生産量が減ったことにより、鹿児島県が1位になっているようです。

令和元年

1位:京都府(840t)

2位:鹿児島県(832t)

3位:静岡県(530t)

4位:愛知県(494t)

5位:三重県(392t)

まとめ

最近は抹茶に凝っており、色々な産地の抹茶を購入しては、飲み比べをして楽しんでおります。

産地によって抹茶は全く違いました。

今回、生産地を調べ鹿児島の抹茶が多いことに驚きました。

あまり知名度がないのは、最近、抹茶の生産が増えてきたこととどうも輸出の方に力を入れているようです。

抹茶といえば、やはり宇治のイメージがあり、その次が愛知県の西尾茶です。

戦後に碾茶炉を製造していた愛知県で西尾茶の生産が多くなり、もともと生産の多かった宇治に碾茶炉が広まったことでこの二強が続いていたと思われます。

お茶の産地といえば、静岡、鹿児島、三重県なのでこの3県でも、現在では抹茶も生産しているということでしょう。

著者の取り寄せた抹茶の感想です。金額の差もありますので一概には言えませんが購入時の参考にしてもらえればと思います。

宇治抹茶

香り、味とも爽やかで色も透き通っていて、これがまさしく抹茶の王様だと思います。

宇治の中にもいろんな品種があるので、違う品種も楽しみたいと思っています。

西尾抹茶

渋みが少しあるが、普段のお菓子などの抹茶の味に一番近い味で親しみやすい味です。

お茶屋さんによっては、宇治茶と西尾茶をブレンドで売っていました。

八女抹茶

香り、味ともとにかく香ばしい。

他の抹茶と比べて違いが一番分かりやすかったです。

そもそもお茶もほうじ茶が好きなので美味でまた飲みたくなる味です。

伊勢抹茶

こちらは直接碾茶炉がある茶農家の会社から取り寄せました。

茶臼で挽いているので粒子がとても細かいからか、ダマになりやすかったです。

茶こしでダマを濾してから飲みました。

味が濃く緑茶の味に近い味でした。

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