行動経済学を知って少しはムダを減らすことも効果的!?

金 融

行動経済学とは、いったいどういうことなのでしょうか?

端的に言うと経済学心理学を合わせた言葉です。

普段、何気にモノを購入しているときに、知らない間にお店の方のセールスやネット購入、周りの状況から自分の考えが行動経済学に至っていることは多々あるのではないのでしょうか。

単に合理性のみを考えて購入するのは難しいと思います。

もし生活費を減らしたいと思っている方は、行動経済学を知ることにより、ムダな購入を減らしてみる、もしくは、気を付けてみてはいかがでしょう。

何もかも合理的に購入するのも味気ない気もしますが、ムダだったと、自分自身が購入した後に後悔するようなことになることを避けることができるかもしれませんよ。

「少し高いけれど、インスタ映えしそうなスイーツを頼んでしまう!」

「遠方へいけば普段購入しないものでも、せっかく行ったからと買ってしまう!」

「50%OFFにつられて、買う予定のなかった食品を買ってしまう!」

合理的ではない行動をとっています。

自慢ではないですが、上記は全部私がやってしまう行為です。

それでは、例題も使ってもっと詳しく行動経済学の内容に触れてみましょう。

アンカリング効果

化粧品やサプリメントなどのHPでよく見かけますが、「通常○○円が、△△%オフの□□円」

と記載されているとどうしようかな買おうかな?て思いますよね。

これがアンカリング効果を狙っての戦略であると言えます。

一般的な販売価格が知られていない商品やサービスほど、値下げ広告の効果が期待できます。

プロスペクト理論(損失回避性)

人は、損失の可能性がある場面では「損失すること」を回避しようとします。このような性質を説明しているのがプロスペクト理論です。

「先着○○名様限定」や「今だけです!」この文言です。

早くに申し込まなければ「受けられたはずのものが受けられなくなる」という損失を被ると消費者に思わせることで、商品の購入意欲を掻き立てられます。

サンクコスト(埋没費用)

久しぶりに遠方へショッピングに出かけました。何となく気になる洋服があるもののピンとくる洋服はなく時間だけが過ぎていきました。

「わざわざ遠方への買い物だから何か買って帰らないと、時間がもったいない気がする…。」

そう思ってしまい、迷っていた服を結局買って帰る。費やしてしまって取り戻すことのできない時間やお金、労力のことをサンクコスト(埋没費用)と言います。

おとり効果「松竹梅の法則」

1,000円の商品を買ってもらいたいとします。

A:1,500円

B:1,000円

C:   700円

このリストを用意すると、多くの人が2番目の商品Bを選択します。Aは割高、Cは使えない商品であるように思えてしまい、結果的に真ん中のBが最も魅力的に見えるので、真ん中の商品である”竹”を買ってもらうよう仕向けることがコツとなります。

鰻屋さんなど食事処でもこの光景はみかけます。

現在志向バイアス

「買った当日から使えます」「翌日にはすぐに効果が現れます」と美容液などでよくある「すぐに利益を得られる」ことを訴えることで、現在志向バイアスの効果を得られます。

返報性の原理 

デパ地下ではよく試食などできますよね。いくつか試食したら、どれかお返しをしなければ、、って気持ちが芽生えます。そして何か購入してしまいます。このことを返報性の原理といいます。

バンドワゴン効果

ラーメン屋で並んでるのをみると美味しいんだろうな~と思い、つい並んでします。並んでいるのをみて安心感を得てしまうという効果です。このことをバンドワゴン効果といいます。

まとめ

以前、抹茶を購入するのに6種類の抹茶の茶葉のランクがあり、初心者の私は迷いました。

松竹梅法則になるのですが、種類は3種類ではなく6種類です。一番安いのはやめました。

抹茶には”濃茶”と”薄茶”があり、”濃茶”は比較的価格は高く、”薄茶”は比較的安い方に分類されます。普段、点てて飲むお抹茶は”薄茶”のことです。

私はランクを確か真ん中より安い方を選択しました。

それを20gください!と伝えましたら、

お店の方が、私が選択したランクの高い方10gと安い方10gはいかがですか?とおっしゃったのです。

すばやく頭の中で計算しましたら、その買い方でも、最初に私が選択した買い方でも金額は同じだったのです。それならそうしようと購入して帰りました。

さて、帰ってからさっそく飲み比べ・・。

やはり高い方が美味しかったんです。要するに”薄茶”の最高級となります。

そこで気づきました。

高い抹茶を飲む機会を与えるということがお店の方の考えではなかったのか?と思ったのです。

人にも寄りますが、抹茶は高い方が、旨味があり爽やかで、特に味は飲み比べると全然違うのです。

次回の購入のことを考えれば・・。高い方を買いますよね~。

これも一種の行動経済学なのだろうなと感心しました。

行動経済学を使っているお店が”悪”という訳ではありません。日々の買い物で知らず知らずのうちにそういう選択を迫られているという可能性があるということです。

まんまとハマってしまうことが騙された!!とういことでなく、もし支出を減らしたいと思ってみえるのであれば、一度立ち止まって考えてみる!のもいいでしょう。

それでも欲しいものであれば、購入すればいいと思いますし、購入したが、使用されることがないだろう・・と想像できるようなものは、買うのを止めた方が無難でしょう。

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